一番になるということの費用対効果
2014年6月4日
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たなかです。
2013年、1億5,540万円をつかって、
日本で一番を達成した人がいます。
それは、新年早々のマグロ競り落としです。
その人は、あるお寿司屋さんの社長で、
その1億5,540万円で仕入れたマグロを、
どうやって使い、どのくらいの利益を
出したと思いますか?
使い方は、寿司屋ですので、寿司を握り、
お客さまへ提供しました。
原価計算をすると一貫ウン万円のマグロ、
ですが、そのマグロを通常通り、
赤身1貫128円で、
中トロ1貫298円、
大トロ1貫398円・・・
どう考えても割に合いませんね。
利益どころか、大赤字です。
でも、その社長は笑顔でした。
利益が出ていないのに・・・なぜ?
それは、1億5,540万円でセリ落とすことで、
全国レベルのアピールが出来るので、
結果的に広告宣伝費を浮かす事が出来る上、
全体的な売上アップの見込みが立つからです。
いわゆるブランディング構築の経費なのです。
マグロは、お客様に提供してなくなりますが、
その値段で手に入れたという事実と口コミは、
いつまでたっても消えません。
それが、長い期間で広告宣伝にもなります。
目先の利益を考えることは大切なことですが、
それ以上に全体の利益を考えるという感覚が、
ビジネスには求められます。
ちなみに、2014年の初競り最高価格は736万円。
で、今年も競り落としたのはこの社長でした。


